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イエンナレアガシの元気日記

イエンナレアガシの元気日記

韓国 その3 日本列島冬景色

彼らが帰国するのが決まってから、
彼らから記念に一緒に旅行に行きましょう、
と話が持ちかけられた。

そうだね、いいね。

彼らを日本らしいところに連れて行ってあげようと思い
彼らを家族ぐるみで一生懸命お世話した、
もう一人のK子ちゃんと計画を立てた。

ちょうど日本は真冬。

韓国になくて日本にあるもの・・・
そしてあまり外国人が行かないようなところ。

一泊二日の旅。

私たちが選んだのは、まず日本の鉄道のローカル線。
新幹線ばかりが日本じゃないよ。
それとスキーと温泉。

当時スキーはまだ韓国では高級なスポーツだった。
温泉もあるけど日本人ほどお風呂好きじゃないし、
大規模な温泉街、というのはないから。


コース:一日目

水戸(水郡線)→郡山(磐越西線)→会津若松(只見線)→小出(上越線)

→水上(温泉旅館泊)


二日目

   水上(天神平スキー場)(上越線)→上野


ローカル線の旅、
彼らが楽しんでくれるかな、とちょっと心配したけど、
水戸から水郡線に乗ったときからそんな心配は吹き飛んだ。

車内ではちょうど学生がたくさん乗っていて、
その服装とか話し方とかまあ色々な質問をされて
周りの学生たちに聞くようなこともあったし、
雪って韓国語でなんていうの?
と私たちから質問したり、郡山まではあっというまにすぎた。

そして磐越西線も猪苗代湖をみたり
、韓国には大きい湖はないし、
会津磐梯山も雪をかぶっていてきれいだったし、
話をしながらすぐ時間が過ぎてしまった。

只見線はほんとにローカル線。

そして回りはほんとにきれいな雪景色。
私たちも彼らがいなかったら、
きっとこのような旅はしなかったかもしれない。

改めて日本の冬の美しさを五感で感じた。

単線だったので、時々列車の待ち合わせに駅に止まっていると、
もうみんなホームにおりて雪合戦をしてはしゃいでいた。

乗り継ぎ時間も含めて9時間くらい。
ほんとに長い時間だったのだけれど
飽きずに過ぎてしまった。
でもさすが水上に着いたときは皆さんお疲れのご様子でしたが。

水上では日本旅館に泊まった。

食事をしてから「日本の温泉楽しんできてね」とわかれた。
私たちが大浴場にいたら、となりで4人がはしゃいでいる声が聞こえた。
とても嬉しそうな声だった。

次の日、谷川岳の天神平スキー場に行った。

吹雪いていたのだけれど、ロープウエイが動いていたので上まで行った。
もう4人は好奇心のかたまり。
見るもの聞くもの新しいものばかりらしく
次から次へと質問を浴びせてくる。

スキー場は風も強くスッゴク寒かったのだけれど、
韓国の人たちは寒さには強いらしく薄着の割には寒さを感じていないようだった。
逆に防寒着に身を固めた私たちのほうが寒がっていた。

スキーをしている人たち、ロッジにいる人たちを見て、もうキョロキョロ。なぜかすごく嬉しいらしく、雪合戦。
挙句の果てに私たちまで雪の中に放り投げだされてしまった。
こういうところは荒っぽい。

私たちは雪だるまになった。

そして、土合駅は地下の駅。

それから上越線の両側はスキー場が続いている。
電車には小さな子供もスキーをかついで乗っている。

どれもこれも初めての体験らしく、それを彼らは遠慮はしない。
子供たちを見て、こんな小さい子までスキーをするの?
右へ左へスキー場がある度に移動して、
すごい、すごいを連発。こっちにもあっちにもスキー場がある・・・と。

いままで見たこと、したことないこと経験させてあげられた。

ヨ・カ・ッ・タ!

外国人が来たとき案内するところは限られているじゃないですか。
逆に私たちが外国に行ったときも同じことなんだけど。

短い間に行けるところ、
といえばやはりありきたりのお決まりコースになってしまうけど、
今回のようなことは本当に珍しいケースかもしれない。

小さな国際交流、

私たちに出来るのはこの位の事かもしれないけど。

上野駅でコースが4つに別れた。

チョンさんは私と東京見物。
辛さんは東京の友人に会いに行く。
ホアンさんはK子ちゃんと一緒に茨城に帰る。
イさんは夜行列車に乗って北海道の旅にでかける。

イさんは日本の鉄道の料金システムがなかなか理解できないと言っていた。
乗車券、特急券、指定券、
みんな別料金というのが何の意味かわからなかった、と。

なぜなら韓国ではそういう料金システムがないからだ。
たとえばソウルからプサンまで特急「セマウル号」に乗るときは、
料金は一本だから。
当時3万ウオン(日本円で3千円位)出せばで指定席が確保できるのだ。

韓国はバスが発達した社会。

日本は鉄道の発達した社会。

たぶんその違いだと思う。
われわれがフツーだと思っていることでも、よそから見ると
不思議なことがた~くさんあるんでしょうね。

私とチョンさんは冷やかされながらみんなとバイバイして東京見物に。
チョンさんが東京余りよくわからない、というので。
そういう私もそんなによく知っているわけじゃない。
ガイドブックを買って勉強した。

まず、浅草へ。

仲見世と観音様。かなり人出がありここでも質問を連発。

そのあと皇居へ。

韓国人は世代や人によっては天皇陛下をとても嫌う。
でも私はそんなことおかまいなく案内。
二重橋のところで記念撮影。

それから新宿の東京都庁へ。

展望台に行ったら夕暮れに富士山が見えた。
東京の景色を眺め夕食を食べて、チョンさんとのデートは終わり。

彼たちも楽しんでくれた。
私たちも楽しかったし、新しい発見もたくさんあった。

日本と韓国。

すぐ近くの国なのに、顔も似ているのに文化は全然違う。
おもしろいものだ。

文化って長い間の環境によって作り上げられたものだから、
違って当然なのだ。

お互いの文化を理解して認め合わないとね。

押し付けちゃ駄目だよね。



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